・バスでシエナ(Siena)からフィレンツェ(Firenze)へ
鉄道もバスも時間的には大丈夫だったのですが、またバスに乗ってシエナの駅まで戻るのが面倒だったのでバスで次の目的地のフィレンツェ(Firenze)へ向かうことにしました。バスに乗る前にトイレに行きましたが、やっぱり日本と違ってここも有料。0.5ユーロでした。
チケットを買ってバスに乗り込み、音楽を聞きながらのんびりと車窓を見ながらフィレンツェ(Firenze)行きを楽しんでいました。
窓からは日本では見ることの出来ないようなヨーロッパののどかな農村風景を見ることができます。
先ほどの疲れを取るには目にも体にも良いゆっくり出来る移動です。
一時間半くらいで無事にフィレンツェ(Firenze)にバスは到着しました。バスはフィレンツェ(Firenze)の中央駅である「サンタ・マリア・ノヴェッラ(Stazione Santa Maria Novella=S.M.N)」駅のすぐ近くに停まりました。
地球の歩き方に書いてあった「サンタ・マリア・ノヴェッラ(Stazione Santa Maria Novella=S.M.N)」駅のすぐ近くの「オステッロ・アルキ・ロッスィ(Ostello Archi Rossi)」という宿に向かいましたが、そこはすでにいっぱいで泊まれませんでした。
・フィレンツェ(Firenze)の宿探しで道に迷う
仕方がないので地球の歩き方に書いてあった別の安宿の「オステッロ・サンタ・モナカ(Ostello Santa Monaca)」に向かうことにしました。ここは、地球の歩き方(ヨーロッパ版)には地図の外なので、正確な場所はわからず地図の端に矢印があるだけで、あとは簡単な説明で、
「中央駅から歩いて15分、アルノ川にかかるカライヤ橋(Ponte alla Caraia)を渡るとすぐに標識が見えてくるので、それに従って進む。バスならNo.36か37で」
と書いてあるだけです。しかし、フィレンツェ(Firenze)のユースホステルはバスで20分くらいかかるなど、街の中心から遠そうで手持ちの情報で残っている安宿はここしかないので、行くしかありません。
地球の歩き方によると駅からまっすぐ行って川を渡ってすぐで15分くらいという感じなのですが、まっすぐ行ってもぜんぜん川が見えてこない。明らかに道に迷ってしまい、想定していない大きな広場に出てきました。
そのあと、なんとか川を発見し道を改めて、やっと宿の看板を発見しました。地球の歩き方によると標識に従って進むとあるということですが、いくら探しても見つかりません。更に日が暮れて暗くなってきたので焦りと疲れでイライラしてきました。もし、宿が見つかっても空いていなかったらどうしようかと考えたりするとどっと疲れます。重いバックパックが肩に食い込んで、体力と精神力の限界寸前でした。
近くにあった店の人など2人に聞いてやっと「オステッロ・サンタ・モナカ(Ostello Santa Monaca)」を見つけることができました。
・思わぬパーティーに参加する
幸運なことに宿はまだ泊まれるようで、すぐにチェックインをしました。気がついたら宿を探し始めてから2時間近くたっていました。そりゃ疲れます。
宿には大きな食堂があるので、荷物を置いてから近くのスーパーに買い出しに行って食材を買って帰り、食堂で1人で夕食を食べていると日本人がいたので話しかけました。彼は、フィレンツェに勉強のために来ているらしく、今日は友達の誕生日パーティーとお別れパーティーがなぜかこの宿であるらしいです。
宿泊していない人がそんなに勝手に入ってよいのかと思っていると7人くらいの日本人が来てパーティーが始まり、いつの間にか仲間に入っていました。彼らがもっていたのが5リットルのワインで、それをみんなで飲んでいました。日本式の飲みのコールなどが飛び交う愉快なパーティー会場にいつの間にか変身した宿の食堂で、気がついたらいろんな人と仲良くなっていて、最後には近くにいたデンマーク人達と飲んでいました。