今日は、9時くらいにシエナ(Siena)のユースホステルを出て、バスでシエナ(Siena)の町の中心地へ向かいました。昨日、早めにシエナ(Siena)のユースホステルに 到着して荷物を置いて観光する予定でしたが、結局ユースホステルを探してウロウロしているうちに観光する体力と時間がなくなってしまったため、ユースホステルに荷物を置いて観光できず、今日は初めてすべての荷物を背負っての観光になりました。正直、とても重たいです。
まずは、ユースホステルの近くのバス停からバスに乗ってシエナ(Siena)の旧市街地の中心であるカンポ広場へ行きました。
ちなみに、シエナ(Siena)は中世に金融業で栄えた有力な都市で、当時はひとつの国でした。そして、13世紀から14世紀にかけて最盛期を迎え、トスカーナ地方の覇権をフィレンツェと争ったこともあります。中世の姿をとどめる旧市街は「シエナ(Siena)歴史地区」として世界遺産に登録されています。
そして、世界で一番美しい広場と言われているのが、この「カンポ広場」です。カンポ広場は 扇状に広がり全体が緩やかなスロープ上になっているのが特徴です。
カンポ広場の回りの建物も変わっていて、広場の形に合わせて曲面の壁になっています。
ゆっくり観光したいのですが、まずは次の予定を立てるためにカンポ広場にある観光インフォメーションでフィレンツェまでの鉄道とバスの料金と時間を確認しました。バスの方が1ユーロだけ鉄道より高いらしいです。とりあえず、バスと鉄道の時間が確認できたので、シエナ(Siena)の町を観光することにしました。
ちなみに、カンポ広場のすぐ正面にあるのが、「プブリコ宮殿」です。このプブリコ宮殿は、フィレンツェのヴェッキオ宮殿に対抗して13世紀末から14世紀前半に造られました。現在は市庁舎として使われていますが、建物の中にはシエナの栄華と優れた文化を見ることができる私立美術館も併設されています。そして、写真左にある高さ102mもあるマンジャの塔にも上ることが出来ます。ちなみにマンジャの棟の「マンジャ」とは中世の鐘撞き職人の頭領の名前だそうです。
と、いろいろと説明しましたが、バックパックが重すぎてでかすぎて邪魔なので中に入る元気がありません。ましてやエレベーターがないことが普通のイタリアの尖塔には登る気もなくフラフラとシエナ(Siena)の町を歩き出しました。
10分ごとに休憩を取りながら歩きましたが、どこに行くにもシエナ(Siena)の町は坂があってつらいです。辛そうに歩いていたら遠足途中っぽいイタリアの小学生らしい集団に「ボンジョールノ!」と挨拶されました。知らない人でも挨拶をするのは日本の小学生と一緒なんですね。
それにしても、歩いていると日本人ツアー客を良く見ます。ちょっと歩いていただけでも2組に会いました。
大きいバックパックを背負ってがんばって歩いていたらいきなり声をかけられたので、誰かと思ったら昨日、アッシジ(Assisi)で出会った女の子でした。少し話をしてシエナ(Siena)のユースホステルのことを教えてあげました。
一度カンポ広場に戻ってきました。イタリアの古い町ってどこも町の中心に向かって道が延びているので、適当に歩いているといつのまにか広場に戻ってきてしまうんですね。
あまり人が多くないですが、そこそこ休憩している人はいる良い広場です。広場を囲うように建てられている建物はとてもおちついた色合いですばらしいです。
カンポ広場の中央にはガイアの泉と呼ばれる泉があるそうですが、そのガイアの泉にある強そうな犬の彫像の鼻に鳩が止まっている姿がみょうに面白かったです。しかも、犬の口から水が出ているという仕掛けもあります。
立派な門がありました。
歩いていたらシエナ(Siena)の駐車場に出ました。
古い建物の壁の跡でしょうか。
白いきれいな教会がありました。
こちらは美術館っぽいです。
適当に歩いていたらものすごいものが目に飛びこんできました。シエナ大聖堂(ドゥオーモ)です。
建物全体に水平なラインが入っていてとても白くきれいな建物です。そういえば、ローマからアッシジ(Assisi)、そして、シエナ(Siena)と来てだんだんと建物の色が茶色から全体的に白っぽく明るい色になってきた気がします。地域で取れる土の色が原因でしょうか?
シエナ大聖堂についている尖塔もストライプがきれいです。特徴的なデザインですね。
シエナ(Siena)にもアッシジ(Assisi)のように路地はありますが、やはりアッシジ(Assisi)の方が狭くて細くて歩いていて楽しかったです。道が広いのはそれだけシエナ(Siena)が都会だということかもしれないですけど。
それでもやっぱりシエナ(Siena)よりアッシジ(Assisi)の方が好きです。
歩いているうちに、またカンポ広場に戻ってきてしまいました。
そういえば、このカンポ広場では7月と8月にお祭りがあるのですが、そのお祭りではこのカンポ広場を使って競馬が行われるらしいです。そういえば中世の本の「君主論」のモデルになったチェーザレ・ボルジアを題材に書かれているマンガ「チェーザレ」でも、主人公のチェーザレがシエナに競馬に行ってくるということを言っていました。ここで、もしかしたらチェーザレも馬に乗って走っていたのかもしれないですね。
カンポ広場では、みんな好きずきにお茶をしたり、ひなたぼっこをしたり、鳩に餌をあげたりと平和な空間が広がっています。
また、歩き出しました。
シエナ(Siena)は結構、高低差のある場所が多いです。
学校っぽいところに出てきました。
この町は大きな教会が多いですね。
丘の上から景色を見てみました。
正直、このあたりで結構つかれて観光がどうでも良くなってきました。昨日のアッシジ(Assisi)が個人的に好きすぎたせいか、シエナ(Siena)も本当はすごいと思うのですが、あまり魅力を感じませんでした。一番大きいのは思いバックパックとつかれだと思いますが。
と、言うことで次の目的地に移動することにしました。